イギリス留学の参考に。マンチェスター現地レポート:サッカー、スポーツ

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マンチェスター 街に根づくスポーツ

井本直歩子(いもと・なおこ)

ユニフォーム姿の子ども、真っ赤な生地にデカデカと黄色のロゴマークの入った趣味の悪いマフラーを首に巻くお年寄りのカップル。片手にビール、もう片方の手をポケットに突っ込んで大声で応援歌を唄うお兄ちゃんたち。相手チームのサポーターとの喧騒、馬に乗ってパトロールする警官、ハンバーガーの匂い。これから始まる“お祭り”に誰もが胸を躍らせているこの雰囲気がたまらなく好きだ。いつかマンチェスターを離れたときに真っ先に思い出すのは、このオールド・トラフォードの試合前の風景かもしれない。

11年間でリーグ優勝8回。この国で一番有名なチームであり、海外にもその名を轟かせるマン・ユナイテッドの試合は毎回6万7千人の満員御礼。チケットは入手困難なため、マッチ・デーは街中のパブがユニフォーム姿のファンで賑わう。パブ観戦も捨てたものではない。

幸運にも私の手元にチケットが舞い下りてきたときは、早めにオールド・トラフォードに足を運び、試合前の穏やかな空間を愉しむ。ランニングのつもりでスタジアムまで行き、ダフ屋からチケットを買って入ってしまうことも。男性が圧倒的に多い、というのが初めてオールド・トラフォード・デビューしたときの印象だったが、知人によると「小綺麗なオネエチャンがいるのはマンUの試合だけだよ」。確かに、アウェイのブラックバーンの試合では女性がほとんど見当たらなかった。

お兄ちゃんたちの応援歌の合唱をともに、皆がぞろぞろとスタジアムに傾れ込んでいく。私も馬の糞を巧みに避けながら、スタジアムのトンネルをくぐる。眼前に広がる青々とした芝。そしてその上で世界中から集められた億万長者たちが、手を伸ばせば届きそうな距離で、人間業とは思えないスキルを駆使してウォームアップをしている。

テンポの速いプレミアシップのスタイルに目が慣れるまでに、数ヶ月かかった。ジャーナリスト(の卵)と云えども、留学前の日本ではさしてサッカーに精通していたわけではなかった。しかしここ、マンチェスターにいてフットボールを楽しまなければ、それは納豆の美味しさを知らない外国人のようなものだと、マメに試合をチェックした。今では「今のセバのプレイは全盛期のポール・ガスコインを彷彿とさせるわね」などとわけのわからない知ったかぶりをするまでになった。世界中から集められた異才たちの個々の技術にも惚れ惚れするが、それ以上にプレミアのフットボールはパスワークの精密さ、速さが魅力であり、90分間目が離せない。

ゲーム内容だけでなく、観客の反応もまた面白い。怠慢なプレイや誤審があれば、皆が一斉に立ち上がってやじを飛ばす。
「何やってんだ、ベックス!もたもたするな!」
「ギグス、今日のお前は最低だ!」

日本でお馴染みのベッカム様も、ピッチでは一人のフットボーラー以外の何者でもなく、ミスをすればファンはまるで自分に災難が降りかかったように容赦なく罵倒する。プレイしているのは22人のプレーヤー達だけではなく、ありきたりな表現ではあるが、6万7千人の観客全員が試合を構成している、と思わせるのがプレミアシップ。

試合が終われば、余韻に浸ることもなく皆が一目散に引き上げる。その間を足早に去る観客の姿はふと、日本の競馬ファンのオヤジを連想させる。フットボールで週末が終わり、月曜日からまた仕事に戻る。あるマンUファンの知り合いが「イギリス人はこれを一世紀以上も繰り返してきているんだ」と得意気に話していた。イングランドで初めてフットボールリーグができたのは1880年。Jリーグ発足の1991年とは百年以上の差がある。商業主義の流れによってフットボールを取り巻く環境はガラリと変わり、かつての「労働者階級のスポーツ」の名残はほぼ無くなりつつあるが、フットボールが人々の生活の一部であることには今も変わりはない。

ユナイテッドの話ばかりしていると怒られてしまうかもしれない。海外での知名度はさておき、この街に限っては、マンUとマン・シティの2つのチームの人気は真っ二つに分かれる。シティも最近ではプレミアリーグに定着する実力を備えており、この2つのチームが対戦する日は街中が厳戒態勢に入る。マンチェスターには度が過ぎたフーリガンはいないが、イギリス人の喧嘩好きな気性は、マンキュニアン達も例外ではない。2つのチームの敵対心は日本でいう巨人と阪神のようだ。シティはユナイテッドが相手のときは気合バリバリで、今まで見たこともないような素晴らしい動きを見せる。ちなみにシティの観戦チケットなら、大学のスチューデント・ユニオンで簡単に入手できるらしい。

マンチェスターは言うまでもなく、フットボールの街であり、他のスポーツの影は至極薄い。イギリスの3大スポーツと言えば、フットボールの次にはクリケットとラグビーが入ってくるが、ローカルチームでもあまり知られていないほどだ。それでもイングランドが発祥の地であるこれらのスポーツは、この国では確固たる地位を築いており、マンチェスターのクラブも奮闘している。オールド・トラフォードのマンUのグラウンドの隣にある、『ランカシャー・クリケットクラブ』は、今年のワールドカップで大活躍した“クリケットのベッカム”ことジェームス・アンダーソンを擁し、彼を中心に健闘している。ラグビーは、オールドトラフォードの隣町のセールというチームが昨季はまずまずの成績を残した。

観るだけでなく、自分でやるスポーツも実にバラエティに富んでいる。私はIDPMの隣にあるアクアティクスセンターを、友達が『ナオコを探していたらプールに行け』というくらい愛用している。2002年にイアン・ソープが世界記録を出したゴージャスなプールである。他にもフットボール、トライアスロン、クライミング、スカッシュ、空手、ヨガなどありとあらゆるスポーツ活動が行われている。

せっかくの留学生活、思う存分楽しまなきゃ意味がない!というのが私の哲学。スポーツは私にとって、最大の娯楽の一つだ。日本では味わえないスポーツの楽しさが、ここマンチェスターにはある。

 

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