イギリス、マンチェスター大学院留学体験談、大西さん、第3回

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マンチェスター大学IDPMで開発学を学ぶ 第3回 First Semester

マンチェスター大学 The University of ManchesterのThe Institute for Development Policy and Management (IDPM)は、イギリスを代表する国際開発関係の研究機関。IDPMで開発金融学 MSc Development Financeを学ばれている大西さんの現地レポートをお届けします。
大西 志麻里さん

 大西 志麻里さん
 留学先:マンチェスター大学
 留学分類:大学院留学
 専攻名:開発金融学 MSc Development Finance
 留学期間:2010年9月〜2011年9月
  beoの留学サポート利用して、マンチェスター大学へ留学


マンチェスターの様子

マンチェスターにも秋がやってきました。といっても、日によっては分厚いコートが必要なほど、朝夕は冷え込んでいます。

紅葉に包まれた大学の建物 
紅葉に包まれた大学の建物

一週間のタイムテーブル

9月最終週から、本格的に授業が始まりました。1週目に様々なクラスに出席した後、最終的に登録する授業を決めることが出来ます。

私の1stセメスターの時間割は下記の様になりました。

  AM   PM
  9 10 11 14 15 16 17 18
  調査スキル
(Lecture)
    公共セクター
経済分析
 
開発経済学
(Tutorial)
調査スキル
(Lab)
開発経済学
(Lecture)
     
          プロジェクトファイナンス
        マイクロファイナンス
(Lecture、Tutorial)
 

授業の概要は以下の通りです。

調査スキル(必須)
通年開講の珍しい授業で、各学生が修士論文で調査を行う際の様々な評価分析手法を学びます。1stセメスターに定量面、2ndセメスターに定性面を学ぶという構成で、今学期はPhD学生による統計学基礎の授業から始まり、続いて担当教授による計量経済学の授業へと移っていきます。短時間で大量の内容をカバーしますので、ある程度基礎を積んでこないと辛い内容だと感じます。講義の他にほぼ隔週でLaboratoryが用意されていて、EViewsという統計ソフトの操作方法を学んでいます。

公共セクター経済分析(選択)
途上国政府の役割と課題について学びます。特に税金、民営化、教育、ヘルスケアにスポットを当てています。今年度の教授はウガンダ政府のアドバイザーを務められたことがある為、具体例はよく同国から引用されています。

開発経済学(必須)
開発経済学の歴史と基礎理論を網羅的に学ぶ授業です。授業自体は極めて理論的ですが、PhD学生と学ぶ小グループでのTutorialで、理論と実務の乖離点は何か、それは何故か等について、議論を深めていくことが出来ます。

プロジェクトファイナンス(選択)
途上国プロジェクトにおける、ファイナンス手法やキャッシュフロー作成、収益性計算を具体的に学びます。教授はエンジニアで、世界各国で開発プロジェクトのコンサルタントとして活躍されている方なので、実務に基づいた講義は本当に興味深く、授業中の学生との議論も活発です。

マイクロファイナンス(必須)
マイクロファイナンスの実務、というよりは、マイクロファイナンスを取り巻くアカデミックな議論をマクロ経済、ジェンダー、貧困、政府規制、などの点から把握していきます。一方Tutorialでは、マイクロファイナンス機関の財務分析やIPOについて、小グループでプレゼンを行っていきます。

これらの授業の他にも、毎週幅広いテーマの公開講座がありますので、興味があるものに出席することが可能です。

課題やエッセイの内容

評価ですが、調査スキルは期末試験、プロジェクトファイナンスは2名による共同エッセイと期末試験、それ以外の授業は約4,000語のエッセイとなっています。ちなみに私の登録した授業でいうとTutorialのディスカッションやプレゼンは評価対象ではなく、あくまで学生個々人の主体性に任されています。

エッセイの課題は開発のコンセプトを論じる理論的なものから、具体的にプロジェクトを評価分析する実務的なものまで様々です。どの課題も大量のリーディングリストが与えられますので、提出が1月初旬といえど、今から手がけても精一杯という感じです。

クラスメイトの様子

前回、MSc Development Financeには25名が入学したと書きました。実務経験者と学部卒業生の割合は半々で、実務経験者の中には、途上国の中央銀行、会計事務所、民間銀行の出身者がいます。また、中国人が約3分の1を占めているというのも、他の専攻と比べて特徴的だと思います。次にナイジェリア人が多く、他にもガーナ、タジキスタン、オマーン、ボリビア、マレーシア、フランス、ドイツからの学生がいます。今年度、本専攻にはイギリス人学生は所属していません。

授業は他の専攻の学生とも一緒に学びます。特にDevelopment Economicsに所属する専攻グループとは、ほぼ同様の授業選択が可能です。この為、あまり専攻に関係なく、同じ授業やTutorialに所属した人たちと交流が深まっていくように思います。

大学中心部にあるシンボル的建物。広いキャンパスの目印になっています
大学中心部にあるシンボル的建物。広いキャンパスの目印になっています

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